アメリカで2017年〜2024年にかけて大ヒットした医療ドラマ『グッドドクター』。その中で登場するリア・ディラロは、自閉症でサヴァン症候群の主人公ショーン・マーフィーの友人であり、後に妻となる重要な人物です。
ショーンは、研修医から外科医になるまで、その天才的な記憶力や空間認識能力によって、的確な診断や治療を行なっていきますが、コミュニケーションが苦手であり、同僚や上司、患者と衝突してしまうこともしばしば。
そんなショーンに関わる人物の中でも異彩を放つ存在、リアに今回は注目してみたいと思います。
ネタバレを含みますので、まだグッドドクターを見たことがない方はご了承ください。
「グッドドクター」リアはどんな役?ショーンとの出会いは?
リアはショーンの住むアパートの隣人で、ある夜、突然ショーンの部屋のドアをノックして来ます。その内容はアンチャーテッド(Uncharted)というゲームを進めるために、どうしてもPlayStationのコントローラーの電池を借りたい、というものでした。これがショーンとリアの出会いだったのです。
私がもし隣人だったら、いくら隣人とは言え、びっくりしてしまうと思います。アメリカだとこういう人は普通にいるんでしょうか(笑)
そこからショーンとリアは幾度となく顔を合わせることになります。そりゃそうですよね、お隣さんなんですから。
リアは自由奔放とした性格で感情豊かな女性です。とても活発な性格で、自動車エンジニアとして車を修理することを得意としていました。のちにショーンが働く病院のIT部門責任者となります。リアは自閉症であるショーンを特別扱いすることなく、時には厳しく接することもあります。しかし、ショーンを1人の対等な人間として深く理解し、彼を支えます。
私の実家の近所に知的障害を持つ方が住んでいたのですが、リアのようにその方を理解しようとしたことはなく、自分自身を恥じました。普通の人間は、自分が理解できない事を拒絶してしまうと思います。私はリアが本当に心の優しい、素敵な女性だと尊敬しました。
「グッドドクター」リアを嫌いな人が多い⁉︎
私が尊敬したリアですが、リアのことを嫌いなドラマ視聴者が多々いるようです。個人的にはその理由は簡単だと思います。
まず第一に、視聴者はショーンの過去や生活、そして考えなど、全てドラマを通して知っています。私たち視聴者は純粋で傷つきやすいショーンを全ての敵から守ってあげたいと思いますよね。それに対して気まぐれで自分の感情を優先するリアが、ショーンに対しての「敵」となってしまうシナリオ。
また、ショーンの元カノであるカーリーの存在です。カーリーはショーンの働く病院で優秀な病理医として働いています。自閉症の妹がいたため、自閉症であるショーンを理解しようと、忍耐強く努力する姿がありました。視聴者は自然とカーリーとリアを比較して、ショーンの理想のパートナーはカーリーだ、と思い込んでいるためだと思います。
さらには、リアがシーズン3の中でショーンに対して愛しているが付き合えない、と言ったためだと思います。リアは自閉症の特性によって生じる日常生活のトラブルを、友人としては許せるが、恋人としては耐えられないと考えたのです。これが自分勝手だ、と視聴者の反感を買ってしまったのだと思います。
私は対人カウンセラーでも恋愛マスターでもありませんが、これは私たちにとっても当たり前のことなのではないかと考えます。相手のことを誰が一番理解しているかなど、物理的に測定できるものではないからです。私の考えとしては、自分を大切にできない人は相手も大切にできないと思っているので、リアの気持ちがすごくわかる気がしました。
「グッドドクター」リアとショーンがついに結婚!
友達としての同居から恋人へ変わり、婚約までしたのに、価値観の違いで一度は婚約破棄をしている2人。その後も結婚式を延期したり、ドキュメンタリー番組への出演と結婚式の中止…紆余曲折ありましたが、シーズン5の最終話でショーンとリアはついに結婚します。
裁判所で結婚式をしようとしていた2人に、ドクターグラスマン(ショーンの親代わりとなった医師)がサプライズで結婚式の準備をしていたり、先祖代々の指輪を渡すなど、ショーンに対しての親心とも言えるシーンにも泣きそうでした。
即席だけれど2人らしい挙式で、仲間たちから祝福されている雰囲気が伝わってきて、見ている私も本当に幸せな気分になりました。指導医がまさかの司祭者(教会の神父、牧師、裁判官など挙式資格のある人。一般人も資格さえ取れば、司祭者になることは可能です。)の免許を持っている設定には笑ってしまいましたが。
余談ですが、グッドドクターではリアル夫婦が出演していることが多いようです。ドクターグラスマンと病院のカフェ店員のデビー、ショーンの同期のパク医師とその元妻役のミア、患者役のセイディとメレンデス医師。カップルが3組も出演しているとは!面白いキャスティングじゃないでしょうか。
「グッドドクター」リアが激太り!流産を乗り越え出産までの険しい道のり
シーズン4でリアはショーンとの子供を妊娠します。2人だけでなく、仲間たちも喜び、幸せムードいっぱいでした。しかし、妊娠中にリアの身体に血栓ができてしまったこと、胎児の肺が未熟で生きられないことなどで流産します。
同僚のクレアが目を真っ赤にしながら病状説明をした際、涙は流していないけれどひどく動揺しているショーンが「I could’nt protect Lea. The only thing I can do for her now is give her more time… To hope.」と言い、それに対してクレアが静かに諭すシーンでは、私の涙腺は崩壊してボロ泣きしてしまいました。
辛い流産の経験を経て、リアは不安を抱えながらも、シーズン5で再び妊娠します。その際に、役作りの一つとしてだと思うのですが、リアは誰もが気づくほどぽっちゃりした体型になります。これを視聴者は「激太りした」と言っていたのだと思います。私は妊娠合併症にならないか、また流産してしまうのではないかと不安でした。
なんとか妊娠初期を乗り越えますが、過去の手術跡による子宮破裂のリスクが高まってしまいます。これも現実なら考えられませんが、夫であるショーンが執刀して修復手術を行い、シーズン6で無事に男の子を出産します。
そして生まれた子につけた名前が「スティーブ・アーロン・マーフィー」。ショーンを長年見守ってきた視聴者の1人として、私はまたもや泣いてしまいました。「スティーブ」は幼少期に亡くなったショーンの弟の名前であり、ミドルネームの「アーロン」はショーンの親代わりであるグラスマン医師の名前なんです。私は絶対にこの子は、ショーンとリアの元で、幸せに育っていくと確信しました。
「グッドドクター」リア役の女優はどんな人物か?
「グッドドクター」シリーズでリア役を演じたのは、アメリカ出身の女優ペイジ・スパラ(Paige Spara)です。彼女はヘアサロン経営のケビンと歯科衛生士のキムとの間に、1989年8月9日にペンシルバニア州ワシントンで生まれました。
彼女の演劇のキャリアは、12歳の時にKids’ Theater Worksに入団してから始まりました。子供の頃から俳優になることを夢見ていたなんて素敵ですね。
2008年にピッツバーグにあるPoint Park Universityで2年間演劇を学び、その後Marymont Manhattan Collegeに編入して2012年に演劇パフォーマンスの学位を取得しました。
短編映画などに出演し、キャリアを磨いてきたペイジですが、彼女のブレイクのきっかけとなったのは、2015年に出演したアメリカのテレビドラマシリーズの「Kevin from Work」で初めて主要な役を演じたことがきっかけです。
私がペイジを知ったきっかけは、2017年にリリースされ、世界中で大ヒットしたLauv(ラウヴ)の「I Like Me Better」のミュージックビデオに出てたのです。ペイジの屈託のない笑顔が輝いて見えたのを覚えています。
出演作品数自体はさほど多くはないですが、俳優としてだけでなく、CMや映像監督、最近ではポッドキャストの配信など幅広く活躍しているペイジ。個人的には、彼女の今後の活躍に目が離せません。

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